かなばと紙ひもの違い

b0025301_14173494.jpg

何度もひつこいようだけど,紙ひもの1ミリの厚さは,竹工芸やら籐工芸と大きく隔てる壁だと思う。もっとこれが薄い素材だったら…と一体何百回思ったことか。
これがもっと薄い素材だったらいろんなことができるはず。
きっちりと目を詰めて編むことができる。
もっと複雑な模様が繊細に表現できる(はず)。

ここのところずっとあじろ編みをしていてつくづく思ったのだけど,これ,もっと薄かったらずっと作るのが楽なはずなのだ。

ということで,ずいっ…ぶん昔に購入していた「かなば」であじろのコースターを作ってみる。
「かなば」とは高知県馬路村で作られた,杉の間伐材をごく薄く(0.3ミリ)にスライスして作った工作材料。
トールペイントしてしおりにしたり,接着剤でくっつけてコースターにしたり,その独自の薄さを生かしてランプシェードを作ったりするのだけど。

私,このかなばに対しては言いたいことがいくつかあります(笑)。

1. 弱い
0.3ミリという厚さのせいで,うっかり力を加えるとすぐにボキッと折れてしまう。
で,折ったら折り目がつかずにそのまま真っ二つになるので,かっちりとした箱はつくれません。あ,でもそもそも厚さ0.3ミリなので,そんなもので何か入れるような収納箱を期待するほうがいけないのかもしれませんが。

2. 幅が広い
その薄さゆえに,多分これ以上細くすると商品として発送できなくなってしまうのかもしれませんが,幅1.8センチというのはいかにいっても…私にとっては幅が広すぎです。
で,自分の好みになるように細くするのはいいのですが,多分0.5センチが限度…。
以前,
「幅3ミリのかなばでも,組み合わせて”面”の状態にしたら耐久性はあがるはずだ」
と6分割(0.3センチ)にカットして組み合わせたことがあるのですが,作っている最中,横にスライドさせるだけでポキっと折れました……アディオス,かなば。

3. 色のバラエティがない
いや,あるんです,少しは。杉によって色の薄いのやら濃いの,折れやすいのやら少し厚めで折れにくいのやらがあるので,ビ,ミョ~~~に色の違いはあります。が。
茶色とか,脱色して白色とか,それに着色して淡い緑にするとか,そーいうものがあってもらえると,もう少しバリエーションが出て楽しいんじゃないでしょうか…。

4. 短い
最大のかなばでも幅2.5センチ,長さ35センチ。せめて40センチくらいあればランチョンマットくらいにはなると思うのですが。

とまぁ,うだうだ文句ばっかり言ってますが,もちろんかなばにはかなばのよさがあって。

第一,香りがいいです。接着剤も一瞬でつくし。
切るのも簡単。紙のような感覚でチョキチョキ切ったり貼ったりできます。
そしてなにより,紙ひもでは決して表現できない「自然な美しさ」があると思います。
色の項目でも言いましたが,杉によって微妙に色が違うので,ひとつとして同じものができない…そういうよさがあると思います。
b0025301_1418127.jpg

ということで,今回は長さ13cm,幅1.8cmのかなばを半分に折ってあじろに組んでみました。
さすがに組むのは簡単。
簡単なのですが。
非常に薄い素材なので扱いに細心の注意を払わないとついうっかり「ぐしゃっ」といったり折れそうで,息を止め,精神を集中し,根をつめること3時間。
結局,二つ作るのに6時間かかっちゃいました。
紙ひもで作ったほうがもしかして早い………?( ̄▽ ̄;)。
あ,でも今回非常に久しぶりに手をつけたのでこんなに時間がかかったのかも。
以前のステンシル同様,扱い慣れて楽しく感じられるくらいになったら,もしかしたらとっても面白いものも作れるようになるのかも…しれません。多分。
[PR]
名前
URL
削除用パスワード
by satoka07 | 2006-06-02 20:48 | Comments(0)

手芸用の紙バンドで日々作っています


by さとか