なんちゃって籃胎漆器を作ろう! (その1)

籃胎漆器(らんたいしっき)とは,竹製品に漆を染み込ませ,何度も漆を重ね塗りした工芸品。主に福岡県久留米市で生産されていて,軽く,強く,美しいところから広く愛用されている。

ということで,ここ1ヶ月,ずっと籃胎漆器について,漆の性質について,漆の塗り方,技法,その他色々調べ上げておりました。今もう漆の沼にどっぷりはまっています。
……深いです(←トリビア風)。

漆はニスとは違い,酵素で固まります。したがって,どんなに時間を置いていても,酵素が働く状況じゃないと絶対にかたまらない。温度と湿度を一定に保ち,ほこりが絶対にたたない環境で,何度も何度も塗りと研磨を繰り返します。
それから最大の問題が「かぶれ」。ちょっと当たっただけでもかぶれるし,患部をこすったら,こすったあとがそのまま広がり,肌の弱い人だったらその近くに寄っただけでも湿疹が出て強いかゆみを感じるらしいです( ̄▽ ̄;)。かゆみは蚊に刺されたように赤く膨らみ,1週間は続きますが,完治したら傷跡はまったく残らない。

というわけで,家にお肌のよわ~~い子供もいることなので,今回は本物の漆,「生漆」は諦め,合成樹脂塗料のうるしを使用することに決定。ということで,今回の研究テーマ名も籃胎漆器の前に「なんちゃって」がついています(^^;)。
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今回使用する漆は黒,鎌倉赤,透明の三色。それに漆の下塗り液も購入(乾燥が早いらしい)。
主な工程は以下の通り。

1. 素材作り
あじろ編みや平編みなど,できる限り平らになるように仕上げる。

2. 下地作り
漆を塗るために,平滑な表面にするために素地を固め,目止めをし,漆の下塗り液を塗る。

3. 本塗り
いよいよ漆塗り。今回塗る予定は5回。
黒(1回) → 赤(2回) → 上塗り(透明に少量の黒 1回)

4. 研ぎ出し
耐水ペーパーで漆を研ぎ出し,きれいに編み目が浮かび上がるようにやすりがけする

5. 仕上げ塗り
透明のうるしを塗る → 研磨

以上です。…いやーほんと,すごいですね(^^;)。
今現在,漆の1回塗りまで進行中です。
長くなったので詳細は次回。
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by satoka07 | 2006-06-07 15:32 | いろいろ実験 | Comments(0)

手芸用の紙バンドで日々作っています


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