なんちゃって籃胎漆器を作ろう! (その2)

今回実験に使用するのは以下の三つ。
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前回の「焼いてみる」で使用したあじろ編みのかご,「かなばと紙ひもの違い」でつくったかなばのコースター二つ,ごくシンプルにナチュラルで作ったあじろ編みのコースターの3点。

【下地処理】
1. 下地固め
本当は生漆に素材をしみこませて固めるのだけど,昔は代用品として尿素系接着剤(ユリア)と木工用ボンドを水で薄めた液にくぐらせ乾燥させたらしい。だけど今現在,この尿素系接着剤はホルムアルデヒドが出てシックハウスの原因にもなるということで,どこのホームセンター,ネットでも入手できず。
とにかくがっちがちにするべし…ということなので,今回は柿渋を塗ってみた。上の写真が柿渋をぬったところ。

2. 目止め
① とのこ(木を細かい粉末にしたもの) +柿渋を固めに練ったものをへらですりこむ
② 濡れふきんで拭く
③ 乾いた布でよくふき取る
④ 乾かし,固める

これを二回繰り返す。

まずは一回目。
そもそも,との粉と柿渋を混ぜ合わせるということ自体,初体験。
との粉は本当に細かい,さらさらとした粉末で,ベージュ色をしているのだけど,それに柿渋を入れたら濃い茶色に変色。そして匂いはおなじみの…う○この匂い(爆)。
ピューレ状態になり,ねりねりと練っていると…色,匂い,これってまさに…う○こじゃん…。
死にそうになりながら,カゴにそれを塗りつける。
最初はヘラでやっていたのだけれど,細かい編み目まで塗りつけるためには素手でやるしかなかった。

ひ~~~~~…(T▽T)

涙目になりながら「何をやっているんだろう,本当に,私は」と思いながら,それを塗りたくる。で,とりあえず塗ったところがこちら。
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意外とキレイにできてっじゃ~~ん♪♪
しかし翌日見てみると,細かい無数のひび割れ発見( ̄□ ̄;)。これはちょっとまずいのでは…。

2回目。
仕方ないのでとの粉に柿渋を混ぜたものに,木工用ボンドを微量追加。
しかし,木工用ボンドを混ぜた瞬間,繊維質のようなものがゴロゴロ固まり,とても塗れるようなしろものでない。
だましだまし,悪臭ふんぷんとするなかを塗りたくって乾燥させたものがこちら。
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確かに,一回目よりかひび割れは少なくなったような気がするが,編み目に固まった下地材のダマが編み目の美しさを殺している。編み目近影。
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この段階でかなばと下地材が定着せず,かなば脱落。アディオス,かなば。

乾燥させた後,300番のやすりで研磨。ひび割れにやすりをかけ,下地材の剥落したところにやすりをかけてごまかし,編み目がつぶれて美しくないところは研ぎ出しして,そんなこんなでやすりがけに2時間かかる。
その間もやっぱり「いったい,私は,何がしたいのか…どこに行きたいのか…」と自分に問い続けながらヤスリで研ぐ。これはもう哲学や宗教の世界だわ…。
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この段階でコースターの編み目に入った下地材がボロボロと剥落し,コースター脱落。グッバイ・コースター。とうとうあじろの小物入れ,ひとつが残った。
やすりがけした粉を落ち着かせるために固く絞った布でふき,乾燥。
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3. うるし下塗り液を塗る
蓋を開けると,ぶわ~~っと有機溶剤の匂いがたちこめる。うむ,なかなかすごいぞこれは。
塗りながら,ものすごいスピードで乾燥してゆく事に驚く。透明アクリルニスを原液で塗ってるようなかんじ。
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説明書には「塗ると濡れ色になります」とあるけど,確かに濡れ色だわ…(^^;)。
しかしまぁこれはあの目止めに比べたら物足りないくらいに楽勝楽勝。

……この後,いよいよ本塗りに突入する。
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by satoka07 | 2006-06-07 16:01 | いろいろ実験 | Comments(0)

手芸用の紙バンドで日々作っています


by さとか