カテゴリ:いろいろ実験( 44 )

媒染後,再び染液へ20分浸染。
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なんとなく黒ずんでいた赤が,鮮やかな赤に変化。これぞ媒染の力…。
紙ひものほうは冷たい染液に,小物入れのほうは染液を鍋に入れて再沸騰させた後,そのままコトコトと20分間染液でゆでる。
染液が更に濃くなり,鍋肌は真っ赤。
…あの~……この鍋,今から夕飯に使うんですけど…( ̄▽ ̄;)。
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浸染後水洗いし,紙ひもはいつものようにそうめん状態,小物入れのほうは形を整えて新聞紙の上で乾燥させる。

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で,完成したのがこちら。
テープのほうは…あれだな,『ムラがあるアンティークレッド』(爆)。やはり下処理(ボンドを落とすための洗濯)を怠ったのが敗因かと。
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で,こちらが小物入れ。テープに比べ色がかなり濃いです。下処理をちゃんとしていたというのもありますが,多分再浸染のときに煮詰めたからじゃないかな…。一番上の縁あたり,ちゃんと「蘇芳色」が出ています。
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家に咲いていたバラをサラダボウルに生け,鉢カバーに。
…あ,結構いいかんじかも…。


【まとめ】
蘇芳は詳しい染め方が書いてある本がなかなか見つからなくて,とりあえずごく一般的な染め方で一般的な量でやってみたつもりなのですが,こちらのサイトを拝見したら蘇芳は先に媒染処理をする…らしい( ̄▽ ̄;)。いや~ん,知らなかったよぅ…

でも,とりあえず次のページに書いてある色の表を見ていると,グラデーションに応じて表に書いてあるすべての色が出ているみたい…多分…。

日光堅牢度は弱い,らしい…。私は最近思うのですが,そもそも草木染で合成染料のような日光堅牢度を求めること自体間違っているようです。草や虫などの命のエキスみたいなものを糧とする定めで,移ろいやすい色そのものが草木染の宿命ような気がしてきました。

しかしあれですね。
とにかく,染色用のお鍋を購入するのが急務かも…( ̄▽ ̄;)。
ステンレスが理想と聞いたので,仕方なく使った私の大事なボダムのお鍋が真っ赤かになっちゃったよぅ~(T▽T)。あうあうあう~~
漂白しまくってなんとか事なきを得ましたが,ほんとこれだけはなんとかしないと…銅媒染がヤバイです。
…そういえば中国産の土鍋で銅がにじみ出てくるやつ,あったなぁ…。あれって自然に銅媒染ができるんじゃないだろうか。…まさかねぇ(^^;)。

【追記】
そういえば染まる色はまぁまぁ理想の色に近かったのですが,問題は風合い。
下処理等の関係で新品の入荷したての紙ひもの,艶やかさが…ないのよねぇ…( ̄_ ̄)。
毛羽立ってガサガサしたかんじがちょっと残念。風合いがよくなるともっとこの蘇芳色,綺麗に見えるはず…。
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by satoka07 | 2007-06-28 22:33 | いろいろ実験 | Comments(4)
先日東急ハンズに行く機会があったので,草木染の染料を探していたら『紅花』と『すおう』を発見。速攻で購入。ついでに媒染に使う焼きミョウバンも購入。

今回は蘇芳(すおう)で紅く染めることにしました。
蘇芳…名前もいいですが色も綺麗です。深い赤…になれば成功。
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こちらが蘇芳。ほのかに漢方薬みたいな匂いです(笑)。
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紙ひもホワイト5mと,今回はボンドを使わないで編んだ小ぶりの小物入れを染めてみることに。

2007年6月28日,薄曇。気温約28度。
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水1リットルに蘇芳を30gを投入。それを1時間煮出し,染液を作成。人肌くらいに冷まし,紙ひもを投入。ところがなんということでしょうっ!!ボンドを洗って下処理するのを忘れてましたっ(痛恨)。うあーーん…と泣きながら下処理済みの小物入れを別のバットに用意した染液に投入。上のふち部分だけ染まるようにしてみました。
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紙ひも,小物入れ,共に15分浸染。浸染後洗い流す。
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洗い流した後の紙ひもの状態。かなりいいかんじで染まっています。
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その後ミョウバンで媒染処理(1Lの水にミョウバン10g)。
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媒染処理とは草木に含まれている色素を,染めたい素材に定着させたり発色を鮮やかにさせるためにあります。媒染の材料にはミョウバンとか酢酸銅とか色々あるのですが,家庭の流し台から心置きなく廃棄できるものはミョウバンがやっぱり一番ではないかと。
ただでさえ染めるので手一杯なのに,とても捨てるところまで手が回りません…というのが本当のところですが(爆)。

というわけで,まだまだ続きそうなので次へ続く。
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by satoka07 | 2007-06-28 21:18 | いろいろ実験 | Comments(0)

草木で染めよ!

私事ですが,現在実家でできた花梅の実で梅干を作ってます。
で,梅を塩につけ,梅酢があがってきたので赤しそを入れようと紫蘇に塩をふってもみもみしていたら
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こんなに濃い赤紫の汁が出てきたんですよ…。
外は雨も降っているし,さんざん悩んだのですがこれをそのまま捨てるのはあまりにももったいないので急遽実験を始めることに(爆)。

2007年6月14日,雨。気温22度。午後9時半から染色開始。
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用意したのはハマナカエコクラフトの白(色番2),5m。
浸染をよくするためにいつものように液体トップで優しく手洗い。
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紫蘇の汁はよくわからないままになんとなくクエン酸を小さじ1ほど入れて攪拌。
すると右の写真のように暗い赤からかなり明るい赤に変化しました。
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空気に触れるとうまく染まらないので上からラップをかぶせ,時々ゆすったりしながら3時間放置。

午後12時半。浸染液から出したらこんなかんじになりました。
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おおー,なかなかいいかんじじゃないですかっ(^^)。
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これをざぶざぶと水でしばらく洗ったあとの紙ひもがこんな色です。
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よかった…水で洗い流してもちゃんと色が残ってたよ…(;´Д`)ハァハァ
先日の実験と同様にそうめんみたいに干して乾燥させたものがこちら↓
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今回はお湯に漬けてないのでばらばらにもならず,干すのもしわを伸ばしながら干したので比較的ピンとしています。
色はほとんどエコクラフトのパステルピンク,色番16と同じ色になりました。
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二色だけの比較。ほとんど同じ色なのですが,下の染色したほうが微妙に色が白いかな?また,水に長時間漬けていたせいか,微妙に太くなっています。
すごーい,100円で買ってきた赤紫蘇で,ホワイトがパステルピンクに変身しちゃいました~♪
…って,エコクラフトのホワイトを,エコクラフトのパステルピンクに染めることに何か有意義な意味があるのか!?(爆死)
はっきり言って,あまり意味がないです┫ ̄旦 ̄┣。
ふっ…いいさ…とりあえず紫蘇で紙ひもが綺麗に染まるのは分かったよ…。

【今回の実験のまとめ】
・熱を加えない草木染の染色はムラもなく,かなりいい線いけることが判明
・途中から気がついて灰汁を摂取したけれど,赤紫蘇を塩を入れて揉んだ直後の,真っ黒い汁も入れたらもっと濃く,色落ちも少ない染色ができたのではないだろうか
・草木染なので退色が早いのではないか
・ただ,赤紫蘇の汁は日光に当てると色が濃く,鮮やかになるのでもしかしたら…色が濃くなる??
・この草木染の紙ひもを熱湯に入れたらどうなるか。普通の赤紫蘇の染色だったら色素分解して緑色になるそうだが…。それはないだろう…多分…。これも実験してみると面白いかも。
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by satoka07 | 2007-06-15 10:23 | いろいろ実験 | Comments(6)
そしてこれが染め上がった紙ひもです。見事に一本一本バラバラになってます。
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…………。
ここまでやったからには,やっぱり最後までやってみようと,洗濯のりでバラバラになった紙ひもをまとめる。
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さすがに全部は無理なので,1メートルだけ。

【結果】
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① 染色前の紙ひも (ノーブランド,ホワイト)
② 30分ベストフィックスで染色した紙ひも(10本どり)
③ ハマナカ エコクラフト (色番 11)
④ 2分間ベストフィックスで染色後,すぐに洗浄した紙ひも

です。
意外なことに,仕上がりとしては④が一番ダメでした。短い時間漬けていただけなので一本一本がバラバラになってはいないのですが,かえって中途半端にくっついているので手の施しようがないという…。色も薄くてムラがあり,とても使用できる状態ではない。

②は,最後は意外とまとまってくれました。うん,結構綺麗…じゃないか!???
下のエコクラフトと比較しても分かるように,エコクラフトに比べるとより深い青です。ところどころにムラがあるけれど,それも使ってみると面白い味になるんじゃないかと思います。
ただ,一度完全にボンドが溶けてもう一度合わせているので,最初の状態より一回り太くなりました。手触りもザラザラでボコボコとしています。
色のつき方はアクリル絵の具でラフに塗ったような感じですが…アクリル絵の具でこの色は出ないかな。もちろん中まで完全に染まっているので裏表,切った断面もこのブルー。

次の記事,これを使った作品をUPする予定です(まだ作ってないけど)。

【まとめ】
・ 一応,染色はできたが,この染色方法では1本1本がバラバラになる。

・ おそらく紙ひもは熱湯に致命的に弱い。
→熱湯を使わない染色方法で試してみるのが今後の課題。

・ 色むらをどうするかも今後の課題。ムラもあったらあったで面白いんだけど…。完全に色むらのないクリアな染め方まで把握できれば嬉しい。

・ この染料の説明書によると,日光堅牢度が良好らしいです。というわけでエコクラフトとこの染色したやつを直射日光に当てて,日光堅牢度もどれくらいあるのか実際に確認する必要あり。


【おまけ】
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夜,フライパンで熱湯の中に紙ひもを投入してみました。
結果,1分以内にボンドが溶け,バラバラになりました。
やはり染色の溶剤という問題ではなく,熱湯に弱いことが判明。

…ふっ …いいさ… いくらでも他に染める方法はあるんだから…┫ ̄旦 ̄┣
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by satoka07 | 2007-05-27 12:02 | いろいろ実験 | Comments(13)
そもそも,この染料(ベストフィックス:綿,麻,レーヨン染色用)の染色方法は

1. 素材を水に軽くつけておく
2. 染料を熱湯で溶かし,ぬるま湯から徐々に温度を上げていき,塩水を投入した後,80度以上の温度で30分かきまぜながら煮沸
3.色が出なくなるまで水洗いし,ぬるま湯で洗濯洗剤と一緒に洗って陰干しする
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ということで,すっかりテフロン加工がはげて使わなくなった中華鍋に薬剤を決められた分量を投入し,煮沸開始。

数分後「…あり?」と気がつくと,すべての紙ひもが一本ずつバラバラになってました。どわーーー,なんで!?
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ちなみに,以前実験したことがあるのですが,紙ひもは水に2時間漬けたくらいじゃびくともしません。→詳しい実験はこちら
「うわなんで!?どうしよう どうしよう どうしよう あわわわわわ…」と思いながらそのまま30分煮沸する。
途中,もうすでにしっ…かり染まっているように見えたので,
「そもそもこれって元は紙なんだから,一瞬漬けたらもうOKなんじゃない!?」と,途中で2分間染色液に短く漬ける実験も追加。

30分後,火からおろす。
危惧したとおり,ばらばらになった紙ひもは端が溶解しかかっている。
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マニュアルどおり一応洗ったのですが。
本当にそっと洗わないと紙ひもはぶっちんぶっちん切れることが判明。
当たり前だ…紙は水に濡れると弱くなる
しかも何回洗っても色水が出なくなる気配がないし。
7回目を洗った段階で「四国のほうでは取水制限が始まったのいうのに…」と,慙愧の念に耐えかねて洗浄を中止(爆)。ま,ほら,服みたいに着るもんじゃないし…(^^;)。

ここにいたっていいかげん嫌になってきたのだけれど,それを実験を続行させたのは紙ひもの色の美しさ。すごく綺麗。
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とりあえず,この状態で陰干ししてみる。時刻はすでに3時間が経過。午後1時。気温25度。
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一時間後,様子を見てみると,ぜんっぜん,乾く気配なし
やっぱりだめか…と,そうめんみたいに干すことにする。
3時間後にはすべての紙ひもが完全に乾燥していました。
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これでとりあえず染色は完了。
結果は次の記事にて。(つづく)
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by satoka07 | 2007-05-27 09:53 | いろいろ実験 | Comments(0)
ここのところ,ずっとなにをやっていたかというと「染色」という分野を調べていました。
……深いです。
沼なんてどころのさわぎじゃないですね,これは。海です,ダーダネルス海峡よりも深くて広い世界でした。
そもそも染色には天然のもの(草木染など)から人口のもの(合成染料)まで星の数ほどあるし,染め方もさまざま…。特に天然のものを使う染色はその素材,染め方,色の定着の方法までそのときの気象条件によって染色の時間,触媒の量,染まる色も変わっていく…。

で,私がそれらを利用して何をしたいかというと「紙ひもを青く染めること」。
自分オリジナルのブルーの紙ひもを作ってみたい。そんなところからこの実験が始まりました。

なにせ幅広く,奥深い分野なので,とりあえず一番簡単そうな人口染料で染めることに挑戦!
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今回使用したのは「ベストカラー・ミニ」。お湯で煮込んで水洗いしたら染まる…というもの。
これ系で一番メジャーなのは洗濯機で染められる「ダイロン」なのですが,こっちのほうが安かったので採用…(爆)。染料と定着剤,両方あわせても約500円くらいでした。

2007年5月26日,午前10時,快晴。気温22度。湿度低し。 実験スタート。
使用する紙ひもはホワイトの紙ひも,20メートル。
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おそらく表面についたボンドだけは取っておいたほうがいいだろう…と,このままの状態でほかの洗濯物と一緒に洗濯機でスイッチぽん(笑)。
「えっ,紙ひもを洗濯機!?」と思われる向きもあるかもしれませんが,紙ひもは洗濯機に入れてまわしたくらいじゃビクともしません。→詳しい実験はこちら
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45分後…ガッチガチに固まって出てきました。
以前やった実験だとほどよくしなやかにボンドが取れていたのですが,今回12本どりでやったのが災いしたのか,中心部分のボンドが全然とれてない。
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仕方がないので一度全部解き,液体洗剤で手洗いをする。
最初からこうやっとけばよかった…( ̄▽ ̄;)。
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軽く脱水をかけたらまぁまぁの仕上がりになったので,さて,これからいよいよ染色作業開始!
(つづく)
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by satoka07 | 2007-05-27 08:22 | いろいろ実験 | Comments(2)

燃やしてみる。

昨日,はたと思いついてしまった。
エコクラフト エコクラフト エコクラフト エコクラフト エコクラフト エコクラフト エコクラフト エコクラフト
♪♪♪ 紙ひもでクリスマスなステンドグラスを作ろう ♪♪♪
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で,あとはセロハン紙を貼り付ければできるはずだ…多分…。
思いついたら吉日,なにがなんでも実験したくなってしまった。
11月6日PM10:00,天気 くもり,気温15度くらい?
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レポート用紙の上に下絵を描き,上に紙ひもをぐるぐる巻きながらはりつけ,回りの不要な部分をカットする。
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散々悩んだ結果,台所のシンクの上で燃焼させることにする。
これで家が火事になったら家族から離縁されそうなので下に水の張ったボウルを置き,万一の場合に備えてフリースから木綿の服に着替える。
夜の10時,ライターを片手に「もしかしてボーダーラインを超えてきてないか?」と思いながら
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トングではさみ,いざ,点火!!!
紙はメラメラといい勢いで燃えていくのはいいのだが。
手が滑って水の中に落下(爆)。 オーマイガッ( ̄□ ̄;)
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仕方がないのでドライヤーで乾かし,素手で持って作業再開。よりいっそう危険度がUPする。

でも前回の実験で分かったとおり,まわりの薄い紙はよく燃えるけど,紙ひも部分は焦げても燃え上がることはない。
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念のためもう一度水へ一度つけたあと,キッチンペーパーの上に干しているの図。
一見いい感じに見えますが,水に何度もつけたことにより,ボンドが剥離し部分的にかなりもろくなったり分解したところが出てきた。
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写真のように縁の部分は焦げ残った部分があるので,いまいち綺麗でない。
全体的にひわってもきたので重石をし,乾燥させるために一晩放置する。
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翌日,燃え残ったところをカッターで削り,壊れたところをボンドで補修した後セロハンをはって完成。出来上がりはまぁまぁ,かな(^^)。

でも,でもね。
結局カッターで燃え残ったところを削るくらいなら,最初から燃やさずにカッターで切り抜いたほうが早いんじゃないか!?(爆)
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というわけで,隣のポインセチアは燃やさずにカッターで切り抜いて作ってみました。
でも,どっちが楽かというと…ビミョ~です(^^;)。
意外とカッターで切り残しがないように削るのも面倒くさかったです。ある程度燃やした方が楽かも…。うーん,水で分解したのを補修するのも結構面倒くさいしなぁ…。

でもこれ,本格的なステンドグラスに比べたら余った紙ひもで作るだけだし,カラーセロハンも137円で購入できたのでずいぶん安上がりにできました。
ちょっと面倒くさいけどクリスマスにかけて季節のオブジェを作るには使えるかも。
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by satoka07 | 2006-11-07 14:14 | いろいろ実験 | Comments(8)

柿渋考 ~ 1年後

柿渋考 ~その2から,早いものでもう1年経ってしまった。
あ,でもその間に柿渋の臭さにはすっかり慣れ,ものによってはあえて柿渋を使うようになったので,ある意味運命的な出会いではあったのかもしれない…。

さて,前回の実験から1年経過しました。
置き場所は特に指定せず,家の中で普通に使っていました。
今,どんなかんじかというと
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柿渋:水=1:1で塗ったキッチンバスケットは左のようにかなり茶色みを帯びてきました。
色は…あれだ,ハマナカエコクラフト・色番14!(笑)
ニスほどピカピカではないのだけれど,うっすらと光沢があります。
私はこの光沢が好きで,ニスが化繊の光沢だとすると,柿渋はシルクの光沢のようで,控えめな上品さがあると思います。
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こちらは柿渋:水=1:1 +弁柄少々で塗ったかご。
驚いたことに,塗った直後はかなり赤みを帯びていたのですが,一年経過すると赤みが落ち着き,少し色が明るくなっています。
弁柄=酸化鉄=ようするにサビ,なんですが,それが時間が経過して退色するわけはないので,多分柿渋の色が変化したことによって,全体の色合いが変わってきたのだと思います。弁柄を入れると色は変化しないと思っていたので,これはちょっと意外でした。

そして気になる匂いですが(笑),全く匂わなくなっています。完全に無臭。
一年もしたら,どんなことをやっても匂いが飛ぶことがよくわかりました。

今回ゆめひもくらぶさんが夏休みの課題として(笑)「紙ひもの基礎知識」特集をされるらしく,うちの実験も使いたいとのことなので,あわてて実験結果をまとめる必要があったのですが,いやー,一年もすると結構変化があって面白いものですねぇ(^^)。これ,また5年後くらいにもう一度やったら面白いかもしれない(…って,まだやる気なのか!?私)。
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by satoka07 | 2006-08-16 13:45 | いろいろ実験 | Comments(3)
悩みに悩んだ末,塗りムラが気になる「外側」だけ実験を続行することに決定。
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これに,耐水ペーパーでヤスリがけしたものがこちら↓
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塗りをはがし過ぎないように細心の注意を払いながら作業。
これでもう後にはひけなくなりました(笑)。
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仕上げ塗りで透明の漆を塗ったところ。
透明の漆は塗りムラが出ないので一番塗りやすかった。
裏と表を比較してみると,やはりもう一段階厚く塗っている裏側のほうが,微妙に強度があるような気がする。見た目もほとんど変わらないが,裏側のほうが微妙に透明感がある。

というわけで,ここで作業完了!!!
本当はこのあとコンパウンドで磨きをかける作業をする予定だったのだけど,もう,じゅーーーーぶん,ピカピカになっています。これ以上はいらんだろう…

ということで,最終的に完成したのがこちらです。
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作業している途中,「そういえばこういうこともできるんだ…」ということに気がつきました。
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完全に耐水性。
紙ひもで作った器に花が生けられている…。
苦労が多かった分,感無量でした。

≪実験結果まとめ≫
・今回は柿渋で素地固めをしたけれどもうひとつ強度が出なかったので,次回は漆+ペイント薄め液でやってみたらいいかも

・最大の困難が付きまとった「目止め」。これはもっと研究する必要あり。たぶんとの粉に柿渋を混ぜなくても,普通の水で充分かもしれない。目止めは1回だけにし,その分やすりがけを丁寧にした後うるしの下地剤を塗ったら大丈夫なのでは??

・今回は「黒→赤→赤→透明+黒→透明」と6回も塗ったけど,最初の素地固めで黒を使った後,「赤→赤→透明+黒」の3回で充分かも。

・今回の器はそんなに大きいものではなかったのでなんとかなったけど,もう少し大きいものだともっと大変だろうと思われる。これは練習をつんで慣れるしかないか…。

・こうやって改めて持ってみると,6回も重ね塗りしている割には本当に軽い。次回の実験では作業前と後でどのくらい重さの変化があるのか記録してみよう…

ちなみにこの実験,下調べに約一ヶ月,実験は少しずつ作業しながらほぼ毎日10日間,材料と道具代で約1万円くらいかかっています。
これが本物の漆だったら………(;´Д`) ガクガクブルブル。

なるほど,お店においてある本物の漆の器が高いわけだ。
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by satoka07 | 2006-06-16 11:00 | いろいろ実験 | Comments(12)
というわけで,前回の失敗をふまえ,その後も重ね塗りの毎日。

まず早朝,内側を1回塗る。
6時間経過したお昼の3時ごろ,外側を1回塗る。
完全に乾いたであろう翌日,1000番のやすりでやすりがけ。
これをあと3回,繰り返す。

…しかし本にはかならず塗ったあとヤスリで研磨…とあるのだけれど,これ,なんでやるんでしょうね。イマイチその理由がわからない。

とりあえず前回1回目の塗りを1000番のサンドペーパーでヤスリがけしたのがこちら
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……うーーーん,はっきりいってよくわからない(爆)。
ちょっとだけ,編み目がはっきりしてきた…かな…??
しかしヤスリの角が当たって,一部塗りの部分がはげてしまった(号泣)。

ということで,本塗り2回目。今回は「鎌倉赤」で塗る。
翌日まで乾燥させたものがこちら。
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ガサガサしていたものが,だいぶツルツルしてきた。ちょっと漆っぽくなってきたかな??
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本塗り3回目。
もういちど鎌倉赤で重ね塗り。手触りもすべすべして,かなりいいかんじになってきた。
この段階で塗る時に気泡がとても出てくるのが気になって,耐水ペーパー2000番でやすりがけ。
しかし無駄に塗りを削ってしまった。上の部分の塗りが削れて,下地や黒の漆が見えてきた。うーむ,これはこのまま塗るとまずいんじゃないだろうか…と,仕方なくもう一度その上から塗る。

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本塗り4回目。透明に少量の黒を上塗りしたところ。
鎌倉赤だけよりか色に深みが増した。

ここで最大の決断を迫られる。
塗りとしてはもう充分に塗れていると思う。
本当の予定では,ここで耐水ペーパーで編み目を研ぎ出し,最後にもう一度仕上げ塗り(透明)をして完成なのだけど。

今の段階で,もう充分下の塗りの編み目は見えているし,色もそれなりにいい感じで乗っている。これにまた本塗り3回目の失敗を繰り返すリスクを犯し,あえてヤスリがけするか。
それとも,この段階ですべての工程を完了し,完成品とするか。
漆のスーパーアドバイザー,藤田さん曰く「合成漆だったら塗りは3回で充分」とのこと。

どうしよう。
やめようか,それともこのまま続行するか……。
悩む,非常に悩む。
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by satoka07 | 2006-06-09 12:59 | いろいろ実験 | Comments(2)

手芸用の紙バンドで日々作っています


by さとか